今回も 友人がバンで 畑に同行してくれた。
畑に入ってすぐの畝の「イチゴroad」には、
遠目からすぐわかるくらい、赤い色が見える。
「いちごいっぱいー♪」とはしゃぎながら見ると、
アリがせっせこせっせこ、いちごを食べている。

 

 

 

 

 

 

完熟のおいしそうなやつは、ほぼ虫が食べていて、
完熟手前の少し硬めの赤いものはきれいに残っている。
そうかー。畑の主は、やっぱり虫の方かー。
ちいさい穴はちぎりすてて、残りの部分を食べてみる。
「ぬるっ!!!」
太陽熱でぬくぬくやん。まずいやん。。。
冷やせばいいよね、クーラーボックス持ってきてるしね。
虫食いの実は切り落とし、次の実に栄養がいくように、
少し硬めでも、十分おいしいと思う赤いいちごを収穫して、
クーラーボックスに入れて、人様の分け前を無事確保した。

到着すぐの作業は 雑草に埋もれているニラの救出。
どれがどれか 不安ながら手で草を引く。
間違えると、ぷんとニラの香りが漂う。
大丈夫かな 大丈夫なはず。
勢いで思い込んで、作業をすすめる。
ニラの株をどんどん増やして、
コンパニオンプランツとして畑のあちこちで
活躍してもらえるようにしたいなあ。

こういう作業は、のんびり取り組むと楽しいけれど、
「作業効率」とか「目標達成」とか意識すると苦行になる。
ものすごく急いだとしても 実際にかかる時間に大差はない。
喜びながら作業するのが よいのだなあとしみじみ思う。
友人が一緒なので、イライラしないで作業ができる。

次の作業は、赤しその種まき。
お隣の畑から飛んできた種で自生しはじめた赤しそがあるけれど、
もっと量を増やしたいので、畑の貸主の有機農家さんから
大量にいただいた種を、どっとまくことにする。
紫蘇は、こぼれ種で自生するほうがよく育つらしい。
野生種だからなのかなあ。うまく発芽してほしいなあ。

土の表面を出すために、枯草をよけたり、
畝に残っている草の根を引き抜いたり、
種を下ろすために整える作業に時間がかかる。
自然農で畑を作っているのだが、耕運しないから、
畝の表面には常に草が生えている。
草を刈る作業こそが農作業というくらい
莫大な時間を費やすことになるけれども、
草の中で野菜を育てていると、
一切水をやらなくても生きながらえるし、
畑と愛称の良いものが分かると、
種をまいて、収穫まで、ほったらかしで収穫できたりする。
イチゴがよい事例だ。

イチゴをどんどん株分けして増やして、
今年も種がとれそうな人参も、丁寧に蒔いて、
ごぼう、キクイモ、里芋、大豆、小豆、ソラマメ、落花生、サツマイモなどなど。
種から作物まで、自給できる畑になったらいいなー。ときめくなー♪

お昼からは、お山に農業資材にするための竹を切りに行く。
畑の端っこにトイレットスペースを作りたくて、
目隠しの塀を設置したいし、大豆の支えもいることだし。

一番熱くなる時刻に畑を出発し、ランチとしては遅めだが、
お山の蕎麦屋に立ち寄って、ざるそば定食を食べる。
地元食材で作られたおかずがたっぷりあって、
お腹いっぱい。おいしかったー。

有機農家のお母さんと合流して、竹を切ってよい場所に案内してくれた。
今日切る竹は、女竹(めだけ)。
細くて切りやすくて運びやすい。
目隠しの塀の資材用に、2メートル強を30本。
豆の支柱にするための1m弱くらいのを20本。

 

 

 

 

 

 

直径3㎝程度で、すぐ切れるし、運び出すのも重くない。
何より山仕事に慣れている友人と、
手練れの農家の母さんとの共同作業で、
信じられないくらいにあっという間に切り出せた。

時間に余裕があるので、
竹林の横の畑で、金柑をとらせてもらったり、
キクナの花をつませてもらったりした。
お土産のおいしいパンもお渡しできたし、
自家製のレモンドリンクも飲んでもらえた。

作業時間は小一時間で、たいしたことないと思っていたのに、
山を下りる時点で、すごい疲労感が襲ってきた。
友人も同じで、斜面に踏ん張っての作業っていうのは、
身体全体にかかる負荷がものすごく大きいのだなとあらためて気づく。

疲れてきて、だんだん頭も回らない。
一度聞いた歌謡曲が頭から離れず口ずさんだり、
友人は、些細なことでずっと笑っている。
畑に資材を置いて、すぐに近くの風呂屋さんに向かった。
混んでいたらやめとこねといいつつ、幸運にもすいていて、
汗を流してブクブクマッサージ効果の水流にもあたり、
身体があたたまって、すっと楽になった。

わたしは車を運転しないから、
ここから一時間の道を送ってもらって、
その後で、駐車場まで運転して、
そこからご自宅まで戻って、、、、。
たいへんな一日だろうなーと、思う。

太陽の光で雲が虹色に見える。
ヒバリがずっとずっと鳴いているのがわらける。
農家のお母さんのキャラがかわいすぎるー!
何を見ても世界が輝いているーと
喜んでくれている友人の心に感謝。
そして、彼女を喜ばせる豊かな自然と命に感謝です♪

 

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