1月20日(月) 大寒の日。
玉造界隈で一周年を越した
Kitchen Cebolla さん主催で
まち農家にて「キムジャン」を行いました。
年越し前に家族親族ご近所さんが集って大量にキムチを漬けるキムジャンは、
ユネスコ世界無形文化遺産に指定されています。
旧暦の正月が、1月25日(土)にあたるため、年越し前ともいえるかも。

農や一次産業に学ぶ場として、まち農家を運営しています。
キムジャンを長屋でしましょうと提案いただいたときは、
そういうことこそ、一番したいこと、と大喜び。
食を中心に農つながりや手仕事に携わる友人たちと集いました。

一般的にWSを開催してほしいというご要望も
いただいており、準備していくと思いますが、
何よりも大切にしたいのは、
WSという商品を作り出す前に、
自分たちの暮らしの中で、
その作業が日常のあるいは、年中の、
欠かせない作業や行事になっていることです。

日々の作業の積み重ねや
ひととのお付き合いの時間の積み重ね。
まずは、そこを大切に過ごしたいと思います。

セボイヤさんが大切にされたいと、
提案された一つ目が、素材選びです。

特に、メイン野菜の白菜は、
やまはる農園さんの白菜の成長をまちました。

野菜は、やまはる農園と知人の有機野菜。
その他の調味料なども、ほぼほぼオーガニックで揃えました。
熟柿を凍らせてためておいて、砂糖のかわりに使ったり。
ニンニクはどうしても発芽しやすいので、すりつぶして凍らせておいたり。
素材を使える状態として保存することも大切だと感じます。

そろえる道具や材料や、当日の作業行程など、
一覧を作って打ち合わせをしたり、
一週間前には、現場となる長屋に集って、試作してみました。

水や火を使える場所を整え、暖房の調整も行い、
何よりまったく不足していた道具をもう一度集めなおし、
作業工程を変更したり、楽しみのおやつや作業後の温かい食事なども、
かなり、周到に準備ができていたかなあと感じました。

シガセイサクショさんの展示会以降、
徐々に準備能力が向上しているようです。うれしいです。
今回のように、準備を一緒にすることができるのも、
学びが深くて、楽しくてしかたがなかったです。

パートナーと暮らしや仕事を作っていくって、
煩わしいこともあるでしょうが、
心丈夫で楽しいことだろうなあと、
徐々に感じるようになってきた近頃です。

さておき。

キムジャンの前日、白菜の塩漬けをはじめ、
当日の朝も、何度も塩加減を調整してくださっていました。
この情景。まるで昭和初期でしょう。明治かも?

 

 

 

 

 

 

ついにキムジャンの当日。
暦では、もっとも寒い日でしたが、
朝から晴れて、寒い中にも明るい陽射しがあり、
お天気が味方してくれました。

あたたかいお茶とぜんざいを食べて
みなで挨拶してから 作業をスタートしました。

 

準備してくれた作業シートや、
お手持ちのノートに、メモメモメモ。
白菜の切り方、
塩の振り方、
塩漬けの幾種類もの方法など
どんどん 実践と解説がすすみ、
キムジャンの作業の半分にもあたる、
白菜の塩漬けは、長屋の石畳にて行いました。

庶民の長屋は、手仕事をするのに、ふさわしい構造ですね~。
長年少しずつ集め、集まってきた大きな道具も役に立ち。
しみじみと、うれしい光景でした。

 

 

 

 

 

 

 

白菜の下ごしらえを終えて、室内に戻り、
次は、ソック(白菜をつける中身全体)づくり。
まずは、一緒に和える野菜を切ります。
今回は大根と青ネギ。
食のプロたちの包丁さばきが素晴らしすぎて、
しばし、動画撮影大会のようになっておりました。

そして、いよいよヤンニョム(たれ)づくり。
のりを作り、粉唐辛子を混ぜ、ニンニクやショウガ、
アミエビの塩辛や魚醤などを入れます。
砂糖がわりの冷凍した熟柿の、
へたと皮と種を取り除く作業は、
シャーベット状の柿が冷たく、指先がしびれ、
みんな大騒ぎしながらの作業でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

約2時間の行程を終えて、ソックの材料をなじませる間、
コーヒーとおやつでブレイクタイム。

 

 

 

 

 

 

 

学校から戻ったお子さんと連れ合いさんなど、
徐々にご家族も合流しての最終作業は、
いよいよ白菜にソックを詰めていく作業。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キムチの仕込作業だけで、予定の時間をすべて使い切りました。
大幅に時刻を延長するお許しを得て、食事タイムです。

有機野菜たっぷりのスジェビと、漬けたばかりの白菜キムチ。

 

 

 

 

 

 

 

 

女性に厳しい儒教文化。キムジャンの日は、女性がおおっぴらに
マッコリを飲み、温かい食事やおやつを楽しめる日だったそうで、
ともに作業したナカマたちと食事をするその時間こそ大切。
セボイヤさんが、ぜひ大切にしたいとおっしゃっていたことです。

お仕事終えたご家族もさらに集合して、
四畳半にぎゅうぎゅうに詰めて座っての食事風景を見ながら、
主催者のセボイヤさんは、
「この光景が見たかったです。」
とおっしゃっていて、深く共感しました。

手仕事を通して、食卓を囲んで、
人々が、友人になり、家族親族のようになり、
平和な世界がひろがっていく。

大事に大事に運営を重ねて、
自分の心に正直に、
積み重ねてきた数年間があって、
少しずつ少しずつ、
皆さんとの暮らしが きちんと重なってきて、
充実しつつあるなあと、とても幸せでした。
めっちゃ幸せ~♪

 

 

 

 

 

 

 

 

まだまだ食べましょうと、ご近所のお店で2次会。
来年は、食事も持ち寄りでしましょうよ。
中華やフレンチの手仕事も習いたい。
これは年中行事として来年以降もしますよね。
などなど。次へ展開する流れも自然に湧いてきます。

おつきあいくださっている
みなさん ほんとにありがとう。
これからも 自然体でよろしくお願いいたします♪
はりきって作ったタイトルやから、
上下でサンドイッチして締めますね♪

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