二十四節季のはじまり 立春
いよいよ一年が始まる一日
朝からほうじ茶を何度も飲んで
節分の恵方巻を食べ
どぶROCKの味見をし
玄米甘酒は半分飲んだ残りを
料理に使おうと思いながらそのままに
大根を半分切ってぬか床にぎゅうと押し込む

本日のメインイベントは
4回目の糀仕込の水切りと蒸しと種切
明日の味醂仕込のためのもち米の洗米と浸水

もっともっと
やるべきことはたくさんあって
やりたい気持ちもあるのだけれど
のんびり過ごした一日だった

もうすぐ仕上がる3回目の糀がはなつ
甘い甘い香りに包まれて眠りにつくとしよう

糀をたくさん仕込んでいると
死後の死体がコウジカビに覆われると聞いたことがある
わたしがこのまま目覚めなければ
今日仕込んだ糀と
もうすぐ仕上がる糀とともに
わたしもこの部屋もましろなコウジカビに包まれるかもしれない
なんて素敵な情景だこと
静かで幸せで少しドキドキとする 一年のはじまりの日

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