わはは牧場さんの経産牛の舌と尻尾。後編です。
前編はこちら http://taskx.jp/blog/news/840.html
わはは牧場 http://www.wa88.jp/index.htm
おおまかに解体して、いよいよ調理に入ります。
テールはそのままお鍋でコトコト炊くだけなので簡単♪
トマト煮込みにします。
圧力鍋にテールを丸ごと放り込み、酒と水とトマト水煮と
安い赤ワイン(酸化防止剤なし)と、ネギ・ニンニク・ニンジン
カリフラワー・はやと瓜・玉ネギを入れました。
いったん圧力鍋をかけたあとは、火を入れてはとめ、
火を入れてはとめ、2日間煮込みました。
野菜はあとからたさないと、全部くたくたになってしまいました。
次回への反省・・・。でも、味は抜群でしたよ♪
シチューを煮込んでいる間に、いよいよタンの処理です。
ここで貴重な舌をボロボロにはできない。ネットで情報収集。画像つきで詳しく出ています。 何事にも先達はいますねー。
■半解凍で処理すべし
小さな小さなタンなので、一部も無駄にできません。半解凍で削りました。ものすごく簡単でした。
■すべて食べつくす
黒い外皮も細かく刻んでテールシチューに
投入。やや固い触感ですが、食べられます♪
一般に、「タン」というと、上記の黒いざらざらの舌の皮をはいだ中身なわけですが、「舌」そのものは、舌を支える筋や筋肉がついています。私たちの舌の下に筋がありますよね。あの部分です。
それが、むちゃくちゃ大きい。筋肉が3本あって、上手に切りだすと肉として食べられる。
左手(包丁と反対の手)でもっている部分が
筋肉の部分です。大きいでしょ?!
お友達と3当分したこの筋肉の部分を、
筋肉1筋きちんと切りだして、そこも焼き肉で食べたいと思いました。
■生で処理。ひたすら、筋を切って、
薄い膜にそって肉を細切れにしていきます。
じゃーん(^◇^)出ましたっ。ものすごい量の筋を取り除くと、ほんとに、一本の筋肉が出ました。
鳥のささ身を思い出して、そぎ切りにして、
焼き肉にすることにしました。
ややかために焼いてしまいましたが、
すごくおいしかったです♪
ちなみに、筋以外にも肉の部分があって、
丁寧に筋を切って膜をとって、焼き肉にしました。 けっこうな量がとりだせたので、大満足です。
右上の半円の3枚が、いわゆる「タン」
そのほかは、舌の下のお肉です。
白い筋や油は、テールシチューに投入。
テールの時には出なかったコクがみるみる出て、
びっくりするおいしさになりました!
舌の先の赤身のところも刻んでシチューに投入。
さしの入ったタンの部分は薄切りにして
塩とレモンで焼き肉に(^^♪
おまけの筋スープ(^^♪
料理は得意ではありません。でも、あまりにも素晴らしい素材が手に入ります。
その素材が誰にどんなふうに育てられ作られ出荷されているか、いくらでも話続けられます。
素晴らしい生き方をしている人々が、食べる人のこと、食べられる生き物のこと、命の源の自然のことを、すべて大切に大切に思いやって生み出してくれているものたちです。
ナマケモノの自分が、丸ごとの牛のしっぽと舌とをお友達と買い受けて解体してわけわけして調理して。調理したものを楽しみに一緒にお友達と食べるような暮らしができるなんて考えてもいなかったです。
「作るセンス」に欠けているという自覚がある私であっても、素材がすんばらしいので、ほんとうにわずかの技術、素材を活かすように切って、火を入れて、ちゃんとした塩を使うだけで、ものすごく美味しいものが食べられます。
なんて豊かな人生でありましょう。感謝でいっぱいなのでありまする。
ちなみに、わけわけして手に入った舌と尻尾は、2600円です。
お友達3人に1000円ずついただいて晩ご飯会をしました。
同額のお野菜代を自分が出したかたちになります。
これなら、ふだんの食卓でも、お友達同士でもできますよね。
お金をたくさん使うという意味ではちっとも贅沢ではない。
でも、ほかでは手に入らないすばらしい素材を、一から解体して調理しておいしくいただくという意味では、ありえないほど究極の贅沢なのだと感じています。
今日の食卓のめぐり合わせに感謝でいっぱい。
これこそ、まさに、「ごちそうさまでした!」