いよいよ 秋祭りの本祭
山の神社から 海へ 海から山へ
神様にお渡りいただく お祭りです
このあたりは 数十人~数百人単位のごく小さな集落が 独自のお祭りをしています
おそらく ずっとずっと 地域の民衆が続けてきたお祭りだと思います
民俗学的に ものすごくたくさんのことが 引き継がれていると思います
お隣の集落の 日本三大奇祭「くえ祭り」は、昨年で途絶えました・・・
どなたかー アーカイブスお願いしたいです・・・
さて。。。
簡単に お祭りの流れを記録しておきます
東・西・北の 三か所のそれぞれのお神輿が
神社に神様を迎えに行く
猿田彦が神主さんと 神様をお迎え
村の役員さんも正装で お迎え
神さんが 特別なもう一つのお神輿に移られたら
海岸の お祭りの場所まで 行列していく 「わたり行列」
高(たか)・毘沙(びしゃ) 鬼と天狗 が出てきて 行列に加わる
村の役員さんは それぞれ手に手に 道中の支度をもって
お供え長持ちを運び 三台のダンジリガ後をついて 海岸まで練り歩く
海岸に来たら お神輿が 海に!
漁村の祭りらしく荒くて
「ちょうさじゃ ちょうさじゃ」と掛け声し
高々神輿をさしあげながら ウネル
お神輿をすえたら 神主さんのご祈祷
3か所の 獅子舞 それぞれが 舞いを奉納
高と毘沙も 一緒に踊る
合間に 高と毘沙に 「栗くれ栗くれ」と
子供と行くと 懐からゆで栗を出してくれて
青竹のささらで 頭やおしりをポンポンたたいてくれる 子供の健康 女性の安産
男性が行くと バッシバシに叩きのめされることがある
祭りのあいだは 猿田彦・高・毘沙 異形のものが偉い
夜は 各だんじりに乗っている神様を
「お旅所(おたびしょ)」にお泊めする
お宿に 人形が据えられて
お供えして 人も宴会する
外では 神様の降りた 空の神輿で
けんか神輿が 夜通し行われている
漁村は あらい! (^◇^)
東/天照大神・猿田彦
北/唐人(からびと)・南蛮人
西/神功皇后・大河内躬恒
農耕の太陽神と 漁民の海の神 はわかるんだけど
不思議なのは 「唐人からびと」が神として祭られている
中国の京劇に出てくる 赤い顔、白長い髭の人形
太刀持ち役に ふりふりの襟の 派手な装束を着た
黒い顔の「南蛮屏風絵にそっくりな」人形 が 神様として祭られている
北前船の良港として栄えた町なので 古くから海外貿易の拠点になって
「富をもたらす異形のもの」として祭られるようになったのかな
ほんとうに興味深い・・・
毎年うかがっても 新たな発見に満ちた お祭りです
夜ご飯は 地元でお世話いただいている 有機農家の津野さんが
「あんこう」「釣った大きいアジ」「赤いかの刺身」など
新鮮な魚介を どっさり差し入れくださり
たいへんなご馳走の夜ご飯でした お風呂も地元の温泉に入ったし
あー 楽しかった♪ ありがたや ありがたや