この冬一番の大寒波の予報
午前中から雨や小粒の霰が降る中、
長屋の屋根工事で廃棄される予定の瓦を
50枚ほど土嚢袋に詰めて、
畑友の車で畑へ運ぶことにする。
昨年の間に手仕事をした稲わらの、
袴の部分なども大量に袋に詰めておいたので、
畑の資材として運びたくもあり、
無茶な計画という気もするが決行した。
まずは荷物を積み込み、
腹ごしらえでご近所のお店で初の外食をし、
コーヒーをテイクアウトして、
おやつとして準備したチョコをつまみながら
高速道路に向かう。
交通量が少ないようで、
すいすい進むが、横風もあり、
無理をさせてしまったと気になりつつも、
道路を下りて畑が近づくと、
小さな雪がちらつきはじめ、
初降雪を見逃していたので、
今冬見る初めての雪が嬉しく、
重く低く垂れこめている雪雲の濃いねずみ色と
枯れた山や畑の景色とが美しく、
旅気分が一気に盛り上がる。
年末年始から自宅周辺でしか過ごしておらず、
降り注ぐ雪が激しくなるに応じて、
気分がどんどん爽快になる。
畑の前のトイレタイムで立ち寄る
いつもの産直市場も、人気が少なく、
こうしてみると、ほんとに田舎に遊びに来たなと
実感するような佇まいだ。
さて、畑に向かうと。
そこには。
予想もしなかった。
オビタダシイ
ものすごい数の
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カラスが!!!!
畑に下りて集まっているのです!
私たちの車がそーっと近づくと、
次々とゆっくりと飛び立ち、
近くの電線や奥の方の森や
道路を挟んだ向かいの畑に
そこそこの集団で移動します。
いったい、何事でしょう?
産直市場から畑に向かうときに、
コッペパンくらいの大きさと色のものを
くちばしにくわえたカラスが、
私たちの畑の方向に飛んでいくのを見ました。
その先でも、ナンキンハゼの白い実をくわえて
畑の方向に飛ぶ、別のカラスも見ました。
畑の横の農道で、斜め向かい側の畑の端に
一本植えられているイチジクの残りの実が
道路に落ちているのを拾おうとしているカラスがいます。
私たちが畑から移動しないとなると、
道路の向こう側の、何も植わっていなさそうな、
開けた場所に、散らばっていたカラスが
集合しはじめました。
見えますかね。。。
もしかして。。。。
お見合いですか?!
人気のない今日の日に?
カラスは一度つがいになると相手を変えないし、
繁殖行動は、3月~6月らしいです。
とすれば、まだつがいになっていない
青少年が集まって、見晴らしの良いところで、
互いに見比べて、よさそうな相手を探しているのかも?
餌を拾い集めて持っていくのは、プロポーズじゃないのかな?
なんだかもう、わくわくして想像が止まらないし、
白い雪が舞う中、風にあおられながら
黒いカラスが飛び交う様子が、
尋常じゃなくて、今日来て良かったわー♪と思います。
荷物を運び込み、
水不足で先が黄色く枯れかけている麦を踏み、
七草の日なので(ほんとは旧暦で二月だけど)、
畑で見つけた、はこべら、ほとけのざ、すずしろを
摘んで帰りました。
七草のことを書く予定で、畑に向かいましたが、
予想をはるかに超えるダイナミックな野生にふれて、
とっても得した気分の畑活動のスタートとなりました。
やっぱり、自然はいいですね~。