シガセイサクショさん

妻のりこさんは、
そもそもオーダーメイドの衣服の縫製のプロ。
夫さんが、お山仕事を始められてから、

梅、山桜、栗、オリーブなど、
染料の素材となる樹木が豊富にあり、
間伐材の薪、山の水にあふれているので、
せっかくの資源を活かされようと、
染液から自ら作り出し、
自作のお洋服を染めることを始めたそうです。

以前おとずれた、志賀さんのお山は
とてもきれいに整えられていました。
落ち葉や小枝、間伐木材、大きさごとに区分されて、
のちのち活かせるようにしてある様は、
単にきれいに掃除ができているというだけではなくて、
山の恵みを大切にする愛情を感じる美しさでした。

志賀さんのお洋服は、とてもシンプルに見えます。
着てみると、多様な体形の弱点はカバーされて、
美しいラインが出てきます。
何より、動きやすい。
最初に購入したアラジンパンツは、
よくある腰をひもで調整するタイプなのですが、
ゴムが使用されているため、
いったん結んでしまうと、脱ぎ履きの際に、
そのまま下げたり上げたりできるのです。
お手洗いが楽!!

しかも、びっくりするほど、お値段が安い。
今回、「草木染のお洋服の展示販売会します。」とお伝えすると、
多くの方が微妙な表情でした。
とても高額なイメージがあるからですよね。
今回の展示品で一番お高かったのが、
ロングのシンプルコートで、13500円(外税)です。
びっくりするほど、お安いのです。
お洋服の仕立てから、染めまで、染液を作るところから、
全部、手仕事ですよ?!
しかもしかも、袖を5センチ出してほしいなど、
セミオーダーもうけてくださいます。
追加料金なしで。

本当にこれでいいのですか? 何度もうかがいました。
「私、縫うの、早いねん。」
「皆さん、生地を買って縫いはるからね。
私は、本当に素材の生地からやから、
その分お安くできるのよ。」
「適正価格と、思ってる~♪」
だそうです。。。 ありがたいです。

会場を設える準備の段階から、
お山の美しさ
お洋服の美しさ
丁寧なお仕事
いつものんびり穏やかなお人柄
たくさんいただいてきた、素晴らしい印象を、
自分の中に、まなびうつしたいなあと思って、
一番の課題としては、イライラしないで、
準備のプロセスぜんぶを楽しもうと決意していました。

実際に、お二人のことを思いながらの準備は、
毎日毎日、楽しみでしかなく、
天井のほこりを払うところから掃除もできて、
まだ至らないところは、もちろん山盛りありますが、
とにかく、自分ひとりでは、あらわれてこない力が出せました。

見てくださーい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょうど、坪庭の木の剪定の時期で、大量の枝があったので、
草木染のお洋服を迎える、森のようにしてみました。

会場が整ってからは、来場してくださるお客様のことを考えて、
どんなおもてなしができるのかなと思いましたが、
満足のいく時間を過ごしていたせいなのか、
先のブログに書いた、「なんちゃってカフェ」のコンセプトが出ました。

大切な地元のつながりで、
キッチンセボイヤさん、
ウーストエンジンミールズさんに、
おいしいお弁当を作っていただいて、
特別なランチタイムもできましたし、
様々、いただいたりした安心な食材を使って、
お茶やおやつなど、素朴ではありますが、
心を尽くすことはできたかなーと思います。

準備が十分にできたからでしょう、
開場してからは、ずっとお客様との対話に集中できて、
夜には、ご飯を食べに行くなどの楽しみもありました。

長屋を借りて、5年ほどたつのかなあ。
やっとやっと、場としての在りたい姿が明確になってきました。

シガセイサクショさん
ご近所の仲間たち
おとずれてくださるお友だち
はじめましてのお出会いもたくさん

人は人に育てられる。
年を重ねても学びはたくさんできると
幸せを実感して、会期を終えました。

せっかく素敵な会場だからと、
志賀さんが、もう少し置いておけますよと、
お洋服や小物をお預かりできました。
12月3日(火)の、やまはる農園野菜市にて、
再び、スポット開催させていただきまーす。

また、楽しい時間となりますように。
日々のメンテナンスに心がけます。

まだまだ書きたいことたくさんあるけれども、
いったん、ここで、しめますねー♪

志賀さん、みなさま、本当にありがとうございました。

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