まち農家(たすきがけ事業所の作業場の愛称)は、
築100年以上の、七軒がギュウッと連なる「貧乏長屋」だ。

玄関のタタキから、台所に直結していける。
タタキから板の間が正式な上がりがまちになっている。

農産物や土のついた道具など、多く出し入れするたび、
土や水を扱いやすいように、動線が確保され、
建築素材も選ばれているのだなあと感じる。
暮らしに手仕事がたくさんある庶民のための建物だ。

 

 

 

 

 

 

 

2階に上がる階段の下には、収納があり、
階段横は三畳間、奥に四畳半。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いずれも畳敷で、居間となっている。

四畳半の奥は、もともと坪庭で、
小さな小屋のセッチンが、たっている。

93歳まで暮らしていらしたおばあちゃんは、
水洗トイレになったころに、床と屋根を安普請で足して、
履き物をはかずに利用できるように改築したのだ。

トイレに繋がる廊下が増築されたため、
もとより狭くなり、一坪足らずになった庭に、
おそらく鳥が落とした種から生えた木が、
とても大きく育っている。
夏じゅう枝葉を伸ばして、
坪庭から頭をだして、こんもりと繁る。

長屋を借りてから、年々大木となる木の枝を、
紅葉して葉が落ちる前に、全て切ってしまうことが、
大切な季節の仕事となった。

一度、タイミングを失して、黄色や赤の綺麗な落ち葉が、
長屋全体の樋を詰まらせ、ご近所さんに毎朝の掃除をせまるという、
多大なるご迷惑をおかけしたので、
今後、同じことをしては、絶対にいけない。

ということで、枝を全て切り落とした。
切る作業も、なかなかの重労働だが、
それよりもなによりも、伐採した大量の枝をどうするか。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一本の大きさもなかなかである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大事な資源として、活かしきりたいな~

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