まち農家 と名付けた長屋を借りて
2年間は 告知して何かすることはほとんどしなかった
チラシを置く ということも あえてしないようにした

自分のめざす暮らしに
近づくための場所だから
ふとした発想にひきづられて
心にもないことをするのをやめよう
丁寧に 慎重に 自由に
行動できるようになりたい
そんな気持ちで じわじわと活動していた

二十四節季をしらべて
部屋を設えたり
料理を作ってみたり

百姓になりたくて
醤油を仕込んでみたり
ひたすら竹を割ってみたり

徐々に 友人知人と
イベント(行事)をはじめて
なんだかザワザワ胸騒ぎするなと感じたら
少し離れてお休みしたりして機を待った

長年の習慣で身に着けてきたふるまい方や
常識として根深くある思考のパタンを
ちびちびと調整し続けることが必要だった

どう生きたいのか
どう人とかかわりたいのか
そのために
どのようにこの空間を使うのか
立ち止まって すこしの調整を重ねるうちに
ようやく どうしたいのかというイメージが
心の底から 温かく湧き上がってくるようになってきた

自由に生きようとすることは
時間がかかるなあ
そんな時間が持てるのはぜいたくなことだなあ
ナカマクション というイベント名を思いついて
自分のイメージが具体的に実行可能な企画になった

ナカマ + アクション
オリジナルでピースフルな活動をしている
素敵な仲間の素敵で小さな活動を紹介する

空間と時間をもっている私が
たとえば売るものをもっている友人の
ものを売る手伝いをしたり
たとえば学びの時間と場とを求めている友人に
来て話をしてもらったり
たとえば山や海から季節の流れのタイミングで
まちに来てなりわいを広げてもらったり
私だけでは提供しきれない
とても魅力的な物事を
紹介しつつ ともに「なりわい」として成立するようにしたい

何より まち農家に来てくださるたくさんの方々、
ふだんからのご近所づきあいや
大切なお友だちのご紹介つながりで
立ち寄っていただいて
心をひらいて あれこれのお話ができる方々に
出会っていただけたら あらためて
温かく たのしく 素敵だろうな と思う

行事をどのように準備するか
かかる労力やお金をどう分配するか
来てくださる方々にとって
必要な大切な時間にできるのか
みんな「得したな~」と思えるようにしたい

つまりは
どのように生きたいか
どのように人とかかわりたいか
一つの解を得ていくためのイベント(行事)だ。
自分のふがいなさを再発見していくことであり
人のすばらしさを再発見していくことであり
勇気をもって 交流していくということだ

今回
「ふるもの市」という
行事を きっかけに
ひょいと顔を見に来てくださったり
お友だちを誘って来てくださったり
楽しみを分かち合ってくださったり
ただ、物を買うということが目的ではなく
事はあくまでも、
出会いや交流の手段だと思った

コトよりヒトが大事

足りないことがたくさん見え隠れしている
少しずつ少しずつ 整えて
勇気をふるって こつこつ進もう

おつきあいくださる みなさまに
感謝でいっぱいの 幸せな幸せな3日間でした。

ほんとうに ありがとうございます

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