小さくても豊かなくらし
小さいからこそ豊かなくらし

という志向が出てきたのは
農に出会ってからのことで
人生ではここ十余年のこと

 

不惑の手前まで
サラリーマンであり
起業家になり
個人事業主になり
人様のお役に立つことを精いっぱいしてこそ
売り上げと利益がしっかり確保できると
働くことも稼ぐことも楽しかった
物を買うことも楽しくて
「一生もの」という言い方で
使用頻度から減価償却を考えて
価値があるよねーという言い方で
ハイブランドのモノを買うことも増えていた

有機農家さんのお手伝いで
きゅうりの苗植えの共同作業をしたときに
農作業の行為のなかに
自然の恩恵を 効率よく受け続けるための
人類の英知が 詰まっていることを知った

効率化合理化という変化を促す方向性と
自然のもつ力を 常に感じ取って
あらがわず 従うという持続の方向性と
バランスを維持する姿勢が絶妙で
「美しい!」と感じた
こういう生き方が ありたい姿だなと直感した

野性的(欲望が全開)
ハイモラル(損なうことが少ない)
両立は可能だ
おカネの使い方
人との接し方
色々な価値観に出会い
学びなおす日々が始まった
とてもオモシロイ日々だった

たとえば
ハイブランドの商品の作成過程に
発展途上国での搾取構造があることを知ると
買うのをやめる
だけではなくて
でも好きな服を着たい 素敵な物に囲まれたい
じゃあ 何をどこでどのように得るのか
機会を探すようになる
すると 野性的かつハイモラルな
モノを作るヒトや
取引をする人々や
ココロミがたくさんすでにあることに気づく
リサイクルショップ、フリーマーケット、
友人とのやりとりや
お店で購入するなら
知り合いのセレクトショップを選び
さらには
知り合いの作った洋服を選ぶようになる
作り出されて
選び続けられて
引き継いでいく
プロセスがすべて一期一会の積み重ね
贅沢で楽しくて豊かだなーと感じるようになった

前置きが長いが・・・
「ふるもの市」を開催して
一番感動したのは
モノを選んで買っていってくださるプロセスが
本当に美しかったこと!!!!!!

野性的(欲望は全開)でありながら
ハイモラル(ムダがない)なのだ

選ばれたモノは
その人の暮らしのどこで活かされるか明確
「これは こういうふうに使いたい」
「誰かのために 届けたい」
「ずっと探していて 巡り合った」

豊かさというのは こういうことだなと感じた
なくてもいいのかもしれないけれども
ここまで残ってきて
人の手から手へ引き継がれたものを
自分の日々の暮らしに活かすために
わざわざ出向いてきて 丁寧に選び出す

古物を集める じゅんちゃんのセンス
古物を買って帰る みなさんのセンス
野性的でハイモラルな 生きざまが響いてきて
自分がありたい姿勢というものを
あらためて再確認できた時間だったのでした
みんな かっこいいなー♪♪
素敵な方々とつながれていて
だから とてもとても 幸せで豊かな気持ちになれました♪

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